2025年1月26日、千葉県四街道市内において、学童保育関係者を対象とした**「カスタマーハラスメント対策講座」**が開催されました。講師には、一般社団法人レジリエンスラボ 代表理事・淑徳大学 教育学部 教授の松浦俊弥氏を迎え、現場で起こりうる事例や対応の基本姿勢について、具体的かつ実践的な視点からの講義が行われました。
■保育現場にも広がる”カスハラ”への備え
カスタマーハラスメント(カスハラ)は、企業や店舗だけでなく、学童保育や福祉・教育の現場でも深刻な問題となりつつあります。今回の講座では、保護者からの不当な要求や暴言、感情的なクレーム対応に悩む職員が少なくない実情を踏まえ、
- カスハラの定義と法的背景
- 実際の事例とその分析
- 現場職員がとるべき基本姿勢と対応法
- 組織として守る仕組みづくり
などを中心に、心身の安全と支援の質を守るための知識と視点が共有されました。
■「学校」との混同がもたらす誤解も
講座では、「学童保育を学校と同一視する」または「学校の補助機関ととらえてしまう」といった保護者側の認識のズレが、トラブルの火種になりやすいことも紹介され、参加者からは大きくうなずく場面も見られました。
今後は保護者・地域との適切な関係性構築や広報の在り方についても、学童保育の重要な役割のひとつとして意識していく必要があると指摘されました。
参加者の声
講座に参加した職員からは、
- 「カスハラ対応を“個人の我慢”ではなく“組織の責任”として考える視点が印象的だった」
- 「感情的になりやすい場面で、自分を守る術を知ることができた」
- 「学童保育の立ち位置を改めて見直すきっかけになった」
といった声が寄せられ、現場に直結する学びとなったことがうかがえました。
今後もレジリエンスラボでは、保育・福祉・教育現場における人材のレジリエンス(回復力)を育むための研修や情報発信を継続してまいります。
【主催】一般社団法人レジリエンスラボ
【会場】四街道市内学童保育施設(非公開)
【講師】松浦俊弥(淑徳大学 教授/一般社団法人レジリエンスラボ 代表理事)
📷 写真:講座中の様子(撮影:レジリエンスラボ事務局)
(画像の使用は許可を得た上で掲載しております)
登壇者情報
松浦 俊弥
淑徳大学教授
レジリエンスラボについて
【会社概要】
社名:一般社団法人レジリエンスラボ
所在地:〒270-1606 千葉県印西市平賀学園台3丁目16番8号
代表理事:松浦 俊弥
活動内容:
(1) 特別支援教育の情報発信及びサポート
(2) 福祉・SDGs関連事業の支援
(3) 地域連携型ビジネス企画支援
(4) 前各号に関するコンサルティング
(5) 前各号に付帯または関連する一切の事業
設立:令和6年8月9日